Nuvoton NuMicro® ML56 シリーズは、1T 8051 コアをベースとする省電力のマイクロコントローラーです。64 KB のフラッシュと 4 KB の SRAM を組み込まれ、静電容量タッチキーと LCD ドライバーを内蔵し、最高 24 MHz で動作します。省電力動作として、通常動作モードで 100 µA/ MHz 未満、LCD パネルをオンにした状態でのパワーダウン時は 2 µA 未満の消費電流で済みます。ML56 シリーズは 1.8V～3.6V、-40°C～105°C の範囲で動作します。

NuMicro® ML56 シリーズは、タッチキーコントローラと静電容量タッチセンシング回路を集積し、省電力特性を持つ最大 14 の独立したタッチチャンネルをサポートし、防水性と高いノイズ耐性を特徴とします。タッチキーはウェイクアップのソースとしても使用でき、導電で 10 Vrms のノイズ耐性を持つため、ホームアプライアンスと産業制御機器に特に適しています。また、Nuvoton は顧客が開発と量産期間を短縮できるよう、開発ツールとタッチライブラリを提供します。

NuMicro® ML56 シリーズは 4 COM x 32 SEG、6 COM x 30 SEG、8 COM x 28 SEG の LCD コントローラーを内蔵し、最大224 ドットを駆動して、Type-A と Type-B の LCD パネルをサポートします。2 つの VLCD 入力ソースを持ち、1 つは外部電圧、もう 1 つは内蔵チャージポンプです。内蔵チャージポンプは、VDD 入力が変動した場合でも LCD パネルの画質を維持するため、VLCD を一定の電圧に保ちます。外部キャパシタモードと、内部レジスタモードの、2 つの VLCD 駆動モードがあります。高駆動電流を持つ外部キャパシタモードは大型のパネルをサポートできます。内部レジスタモードは小型のパネルを駆動し、消費電力を減らします。

安全性確保のため、ML54 シリーズは、フラッシュメモリーの電源オンと定期的な自己診断を実現する CRC-8 チェックサムを搭載し、また、最大 4 チャンネルの Peripheral Direct Memory Access（PDMA）コントローラーを備え、データ転送を速めて CPU の負荷を減らします。照明制御用に、PDMA は UART または SPI インターフェースを使用でき、データを連続的に転送できます。

NuMicro® ML56 シリーズは 8 ビットのマイクロコントローラーを超えて、12 ビット 500k SPS ADC、最大 2 チャンネルのコンパレーター、ADC と ACMP 用の 4 段階の内部基準電圧など、アナログ機能を強化しています。ML54 シリーズは RTC を内蔵しており、パワーダウンモードでもデータを記録してカレンダーを表示できます。また、3 種類のパッケージ：LQFP 44、LQFP48、LQFP64 を提供し、NuMicro 32 ビットマイクロコントローラーとピン互換を保つことで、システム設計と置換えを容易に行えます。

対象アプリケーション：

• 測定デバイス
• ホームアプリケーション用 HMI
• サーモスタット

主な特徴: