ISD3900は、デジタル圧縮、包括的メモリ管理、統合アナログ/デジタルオーディオ信号パスを備えたマルチメッセージChipCorder^® です。メッセージ管理機能はメッセージ録音をシンプルでアドレスフリーにするように設計されており、再生のみの製品の場合、コードの開発を容易に行えます。ISD3900ではWinbond 25X/25Qシリーズのフラッシュメモリを利用し、2 チップソリューションのために非揮発性オーディオ録音/再生を提供します。他のChipCorderシリーズとは異なり、ISD3900はI²Sデジタルオーディオインターフェイス、高速のデジタル録音、高いサンプリング周波数、SNRが 12 ビットソリューションと同等のシングルパスを提供します。

ISD3900はI²SまたはSPIインターフェイスを経由してデジタルオーディオを受け取ります。I²S入力が選択されている場合、それがアナログオーディオ入力に取って代わり、クロック構成に基づき、32、44.1、48 kHzのサンプルレートがサポートされます。SPIインターフェイスが選択されている場合、送信されるオーディオデータのサンプルレートはISD3900がサポートするサンプルレートの 1 つにする必要があります。

ISD3900はアナログオーディオ入力、アナログオーディオラインドライバー、スピーカードライバー出力を内蔵しています。この機器への 2 つのアナログオーディオ入力は次のようになります。(1)AUXIN にはSPIコマンドにより構成される固定ゲインがあり、(2)ANAIN/ANAOUTにはゲインが 2 つの外部レジスタで設定される固定ゲインアンプがあります。ANAIN/ANAOUTは、SPIコマンドにより構成される AGC(Automatic Gain Control/自動ゲイン制御)との連動でマイクロホン差動入力として使用することもできます(ANAIN/ANAOUT が MIC+/MIC- になります)。アナログ出力には次の 3 つの形式があります。(1)AUXOUT はシングルエンドの電圧出力です。(2)AUDOUT はシングルエンドの電圧出力とシングルエンドの電流出力のいずれかとして構成できます。(3)BTL(Bridge-Tied-Load/ブリッジ接続負荷)は差動電圧出力です。

• 待機電流：1uA標準
• パッケージ：緑48L-LQFP
• 温度オプション：産業:-40℃ ~ 85℃
• 動作電圧：2.7 ~ 3.6V